測量士の資格取得を目指す人たちにとって、最初のハードルと言えるのが、「テキストがない」という問題です。

本記事ではそんな困難に直面する人たちへ向けて、測量士の資格取得に欠かせないテキストや過去問について解説していきます。
測量士のテキストがないのは本当?
測量士の資格を取得しようと考え、いざ書店や通販サイトでテキストを探してみたものの、なかなか見つからないと困っている人も多いのではないでしょうか?
確かに、書店の資格書籍コーナーなどでも「測量士補」のテキストや問題集は多くの種類が並んでいますが、「測量士」の資格取得のためのテキストや問題集は、全く並んでいないことがほとんどです。

こういった経験をした人の多くは「測量士の資格を取得するためには、テキストなしで勉強しないといけないの?」と考えてしまうのですが、それは大きな間違いです。
ここからは、測量士のテキストや過去問の入手方法などについて詳しく紹介していきます。
測量士のテキスト・過去問の入手方法
測量士のテキストや問題集は、日本測量協会が出版しているものが唯一といっても過言ではありません。
日本測量協会が出版しているテキストは、一般書店の店頭や通販サイト等では購入することができず、公式ホームページから購入する必要があります。

通常の資格試験のテキストや問題集より、入手に多少手間がかかりますが、本番の測量士試験の問題を作成している協会が発行しているテキストなので、これをやっておけば間違いがありません。

日本測量協会の公式ホームページはこちらからアクセスできます。
なぜ測量士のテキストは少ないのか?
測量士のテキストや参考書がほとんど存在しないのはなぜでしょうか?
その理由は、測量士の試験を受験する人の数が非常に少ないからです。
そもそも、測量士になるために必ずしも資格試験に合格する必要はなく、もう1つは土木系の大学や専門学校に通った後に実務経験を数年積み、資格の申請を行うことで資格を取得することができます。
後者の選択肢をとる人が多いため、測量士の資格試験を受験する数は少ないのです。

測量士補は、土地家屋調査士の試験免除のために受験する人も多いので、受験人数は測量士の3〜4倍になることも珍しくありません。
日本測量協会の手厚いサポート
測量士試験は、テキストがないだけではなく、予備校や塾などでもほとんど講座が開かれておらず、合格を目指す場合はほとんどが独学での受験になるかと思います。
しかし、試験内容には複雑な計算問題や実務に即した内容も多く含まれるので、一人での学習はハードルが高いと感じることでしょう。

そこで、頼りにしたいのが日本測量協会のサポートです。あまり知られていませんが、測量士を目指す人のために、日本測量協会は様々なサポートを行っています。
ここからは、協会が主宰しているおすすめの講座やセミナーを紹介します。
通信添削講座
通信添削講座は、その年の試験に対応した模擬問題やテキストをもとに、元試験委員の経験を持つ講師たちが添削・アドバイスをしてくれる人気の講座です。
講習期間は約半年なので、短い期間で集中して学習を進めることができます。
通信講座ということもあり、通学する手間などもなく、平日忙しい社会人や学生にもおすすめです。
答案練習セミナー
こちらも元試験委員の講師が、過去問を使用しながら科目別に重要ポイントについての講義と解説を行う短期集中セミナーです。
通信講座とは異なり、実際に生の講義を受けることができるので、より理解が深まること間違いないでしょう。
例年2月頃に全国で開催されているので、国会試験前の総まとめとしての受講がおすすめです。
詳細なスケジュールについては、先述の日本測量協会ホームページからご確認ください。
最後に
ここまで、測量士の資格取得に向けてテキストがないという問題にフォーカスして解説を行ってきました。
測量士の資格について、公的機関のサポートが非常に充実おり、利用すべきテキストや過去問題集が決まっていることはあまり知られていません。
それどころか、合格率が低いために手の出しにくい資格と敬遠されてしまうことが多い資格です。

確かに、簡単な試験ではありませんが、しっかりと時間をかけて向き合えば必ず合格できる資格なので、諦めずに挑戦してみてください!


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